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日本語話す管制官

管制が日本語なら楽なんだけど。
そうですよね。しかし現実は厳しい。
日本国内でも管制は一応英語(または母国語)。

以前RHVにいた管制官、ジョンアンダーソンさんは日本人に対してとても理解がありました。
彼の家がRHVタワーから徒歩5分以内という好立地。
そういうこともあり日本人の生徒のホームステイを受け入れていました。

英語が出来ない外国人のために彼はいつも「非常にゆっくり」話してくれました。
そのため彼の声はラジオで聞き取りやすく、生徒をソロに出す時にも安心して出せました。

それに、ホームステイの生徒から習ったのか、初ソロの生徒が着陸したら 「オメデトウ」とか「ウマクトベタ?」などと声をかけてくれました。

そのジョンが退官するときのパーティーで他の管制官にも会いましたが、少しだけ日本語が話せる(?) 管制官も結構いました。

それからしばらくしたナイトフライト。RHVで離着陸をしていた時、タワーから「キヨサン」と 呼ばれました。ボブの声です。そして彼は

「ワタシハモウオワリデス。」

なんだって?何があったんだ?その絶望的な言葉の裏に管制官の人生の辛さを感じ取ったのですが、 その後彼は、

「RHV tower will terminate air control service within two minutes」

つまり
「今日はもう管制を終了します。」
といいたかったようです。
ああびっくりした。