FAAによる調査
最近、飛行試験をFAAの検査官が後席から査定すると言う出来事が相次いでする。
試験官の話だと、どうやらインド政府から苦情があったらしい。内容は「最近アメリカでライセンスを取ってきたパイロット達のスキル、知識のレベルが低い。ロクに飛べないやつがいる。どうしてこんなのでライセンスが取れるのか?ちゃんと試験をしているのか?」と言うことなのだ。
それを受けて、FAAが調査に乗り出したと言うわけだ。試験官がいいかげんにやってないか、簡単すぎないかということだ。
実際、試験官の中にはオーラルを30分もしない人がいる。もちろん生徒の知識が十分であれば早く済むはずだが、それでも30分ですべての分野をカバーできるかと言うと疑問だ。しかも毎回同じ事を聞くので、生徒間で情報が飛び交い事前にそれに応じた準備が出来る。つまり丸暗記でされさえ覚えればいいという状況になる。
飛行試験のほうも、ワンパターンの試験科目を繰り返していると、生徒のほうも「この試験官はエイトオンパイロンはさせないから練習したくない」などと言い出し、何のために訓練しているのか分からなくなることがある。
もちろん試験に受かれば、免許がもらえる、国に帰ればエアラインに応募できる。アジア諸国に共通のことだ。実は、インドだけでなく日本の航空会社の採用担当官も同様の苦情を内々でうったえている。
免許は「早い、安い、うまい」の三拍子そろうに越したことはない(餃子の王将といっしょ)。ただ「早い、安い」と「うまい」の両立がなかなか難しい。航空会社も何年か前のように、とりあえず免許さえあれば採用する、と言うわけには行かなくなった。最初の段階でしっかり学んでおかないと後から取り戻すのは大変。
目標を見据えた訓練をしていって欲しいです。
03-01-2009