だまされないための鉄則
「全額、一括、日本での前払い」 は避ける。
先の例ではみな一様に日本で全額一括払いをしている。だます側にとってこれほど都合のよい相手はいない。一度に大金が転がり込んでくるのでその後事務所を閉めてとんずらすればそれまで。もっと用心しなくちゃ。
日本人の感覚だと訓練費の一括前払いというのは不思議ではない。自動車の教習所だって何だってたいていそうしている。しかし相手は海の向こうにいるのだ。日本国内と同じに考えていると痛い目を見る。
アメリカ人がアメリカの飛行機学校に通う場合、全額一括前払いする人なんてほとんどいないし、それを要求する飛行機学校もほとんどない。 "Pay sa you go" 訓練の進行に合わせて払っていけばよいのだ。人によっては$1,000だけ前払いし、それを使い切る頃にまた$1,000という払方をするし、またある人 は訓練毎に一回一回その日にかかった分だけ払うという人もいる。学校によっては機体の10時間分を前払いしたら1時間分おまけというサービスもある。
日本で払うというのは極力避けたい。アメリカに渡ってから払ってはいけない理由なんてないのだ。「現地で払う」ということにしておけば最悪だまされたとしても被害は渡米のためのチケット代だけである。また日本での入会金などを払ったとしても被害は2、30万ですむ。
「訓練費は現地払い。訓練の始めに一括で払ってもよし、訓練の度に払ってもよし。」というのが理想である。
そんな学校あるかって? あるある!たくさんある。電話して聞いてみよう。「もしもし、おたくの学校は現地での支払いを認めていますか?」もし相手が Noと言ったら電話を切ろう。そして別の飛行機学校の電話番号を探して同じ質問をする。Yesと言ってくれる学校が見つからなかったらうちの学校を紹介してあげましょう。